2017年5月8日月曜日

基本モデリング演習9 天井・折上天井

学習内容

  • 天井の作成
  • 折り上げ天井(屋根)の作成
  • 鼻隠しのプロファイルファミリの作成
天井の作成がテーマです。

準備

ここから練習用ファイルをダウンロードして開きます。

演習

1. 天井の作成の準備

まずは一般的な天井を1FL+2700のレベルに作成します。作成の仕方は自動天井とスケッチによる天井があります。

作業面の指定と部屋タグ

天井は天井伏ビューで作成しますが、部屋名がわからないと不便なので最初に部屋タグを作成します。
  1. プロジェクトブラウザでビュー>天井伏図>1FL
  2. 建築タブ>作業面パネル>セット で新しい作業面を指定グループで[名前]から「1FL」を選択しOK
  3. 建築タブ>部屋とエリアパネル>部屋をタグ付け▼>すべてのタグなし要素にタグをつける
  4. 部屋タグの行を選択し「部屋名3mm」が選択されていることを確認しOK
  5. 選択パネル>修正

2. 天井タイプと天井の作成(自動天井)

次に天井を作成します。まず天井のタイプを作成して、そのタイプを使って天井のインスタンスを作成します。天井の作成方法には自動的に領域を認識する方法と、手動で領域を指定する方法があります。
  1. 建築タブ>ビルドパネル>天井
  2. タイプセレクタで[タイプを編集]>[複製]
  3. 名前を「一般」としOK
  4. 構造パラメータの[編集]ボタンを押す
  5. レイヤ2:構造[1]の厚さを70
  6. マテリアルのセルをクリックし、[...]のボタンを押してマテリアルブラウザを表示。
  7. 「メタル スタッド レイヤ」を選択しOK
  8. 仕上 2[5]のマテリアルのセルをクリックし、[...]のボタンを押してマテリアルブラウザを表示。
  9. プロパティウィンドウでレベルの高さからのオフセットを「2700」
  10. 「調理室」「会議室」「管理室」「事務室」「便所」をクリックし、天井を作成
  11. カフェテリアではクリックできないことを確認する
  12. 西棟・南棟の「講義室」「会議室」「便所」「ラウンジ」で天井を作成する。
  13. 選択パネル>修正

【解説:なぜ自動天井で作成できないのか?】

自動天井モードでは、壁で囲まれている範囲を認識して天井を作成できますが、カーテンウォールを認識しません。カーテンウォールは一般の壁のような仕上面がないので内法を認識することが難しいためです。

3. スケッチによる天井の作成

自動天井モードで作成できなかった部分はスケッチで作成します。北棟の廊下、西棟のロビー、ラウンジ、南棟の廊下に一体で天井を作成します。

  1. 建築タブ>ビルドパネル>天井
  2. 修正|配置 天井タブ>天井パネル>天井をスケッチ
  3. プロパティウィンドウでレベルからの高さオフセットの値を「2700」
  4. 修正|天井の境界を作成タブ>描画パネル>壁を選択
  5. 北棟の廊下の外壁を選択し、内側にスケッチラインを作成する。(外壁側にスケッチラインができた場合は、↓↑をクリックして反転する)
  6. 同様にカーテンウォールではない壁を選択してスケッチラインを作成する。
  7. 修正パネル>コーナーへトリム/延長でコーナーを整える
  8. モードパネル>編集モードを終了
  9. 同様に、ロビー・ラウンジ・廊下の天井を作成する。

4. 折り上げ天井の作成

垂直な天井は作成できないので、立ち上がり部分は壁で作成します。建築化照明など、鼻隠しなどの造作が必要な場合は天井ではなく屋根で作成したほうが便利です。

天井を屋根で作成

  1. 建築タブ>ビルドパネル>屋根
  2. プロパティウィンドウのタイプを編集
  3. 複製ボタンで「(天井)一般」としOK
  4. 構造プロパティの編集ボタンをクリック
  5. 構造[1]レイヤの厚さを「70」としOK→OK
  6. 描画パネル>壁を選択、オプションバーの勾配を定義のチェックを外す。
  7. プロパティウィンドウのレベルからの基準オフセットを2700に設定
  8. カフェテリアの壁(カーテンウォール以外)を選択
  9. 修正パネル>コーナーへトリム/延長で四隅を整える。
  10. 描画パネル>長方形
  11. オプションバーのオフセットに「-800」とし、X1-Y11の交点と、X2-Y10の交点をクリック
  12. モードパネル>編集モードを終了

折り上げ底の天井を屋根で作成

  1. 画面を右クリック>繰り返し[屋根(フットプリント)]
  2. 描画パネル>長方形
  3. オプションバーのオフセットに370
  4. プロパティウィンドウのレベルからの基準オフセットを3000に設定
  5. 天井開口の左上角と右下角をクリック
  6. モードパネル>編集モードを終了
  7. 作成した折り上げ底の天井を選択
  8. 表示パネル>検索ボックス で 3Dビューを表示
  9. 表示タブ>ウィンドウパネル>タイル で 画面の左右に3Dビューと天井伏ビューを表示し、天井伏せビューをアクティブにする。

5. 折り上げ部の垂れ壁を作成

折り上げ部の垂れ壁を「壁」で作成します。
  1. 建築タブ>ビルドパネル>壁
  2. プロパティウィンドウのタイプを編集
  3. 複製ボタンをおして、名前を「垂れ壁」としてOK
  4. 構造プロパティの編集ボタンをクリック
  5. 構造レイヤの厚さを「70」にしOK→OK
  6. オプションバーの配置基準線を「仕上面:外部」オフセットに300
  7. 描画パネルの長方形を選択
  8. 天井開口部の左上の角をクリックし、カーソルを右下をクリックして壁を作成
  9. 選択パネル>修正で作成した壁をすべて選択(一つの壁をマウスオーバーしてハイライトしTABキーを押せば連結しているすべての壁を選択できます。)
  10. スペースバーを押して壁の方向を反転
  11. 壁を修正パネル>アタッチ(上部/下部)
  12. オプションバーで上部が選択されていることを確認して、折り上げ底の天井を選択
  13. もう一度アタッチ(上部/下部)をクリック
  14. オプションバーで下部が選択されていることを確認にして、低いほうの天井を選択。
  15. 3Dビューでモデリングの状況を確認

6. 鼻隠しのタイプと鼻隠しの作成

鼻隠しのプロファイルを作成

鼻隠しは 屋根>鼻隠し で作成できますが、鼻隠しの断面形状が必要です。この断面形状を「プロファイル」と呼びます。プロファイルはプロジェクトとは別のファイルとして作成します。

  1. R>新規作成>ファミリ
  2. プロファイル (メートル単位).rft を選択し開く
  3. プロパティウィンドウでプロファイルの用途プロパティを「鼻隠し」に設定
  4. 作成タブ>線分 の 描画パネル>長方形
  5. 下の図のように25mmx100mmの長方形を作成
  6. 4本の線を選択し、修正パネル>移動 で下に10mm移動
  7. R>保存でファイル名を「折上天井鼻隠し.rfa」としてMyDocumentに保存
  8. ファミリエディタパネル>プロジェクトにロードして閉じる

鼻隠しの作成

  1. プロジェクトブラウザでビュー>天井伏図>1FL
  2. 建築タブ>ビルドパネル>屋根▼>鼻隠し
  3. プロパティウィンドウのタイプを編集ボタンをクリック
  4. プロファイルを「折り上げ天井鼻隠し」に設定しOK
  5. 天井伏図で天井開口の4辺を選択(3Dビューで選択してもかまいません)
  6. 選択パネル>修正

【解説:天井を屋根で作る】

天井を屋根で作ることについては違和感があるかもしれませんが、折り上げ天井のような場合は屋根+鼻隠しで作成しておけば天井開口のサイズが変わっても鼻隠しが追随して変わりますし、インプレイスファミリが使えないLTでも作成することができます。

保存


  1. R>名前を付けて保存>プロジェクト
  2. 「My演習9.rvt」として適切なフォルダに保存します。

目次

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