基本モデリング演習14 階段のプロパティと避難階段

学習内容

• 踏み板と蹴上げのパラメータ
• ササラ（桁）のパラメータ
• 階段タイプの作成

屋内階段を作成します。

準備

ここから練習用ファイルをダウンロードして開きます。

演習

1. 踏み板・蹴上げ板・桁（ささら）のプロパティ

階段を3Dで表示

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞1FL
2. ロビーの階段を選択し　右クリック＞全てのインスタンスを選択＞プロジェクト全体
3. 表示パネル＞検索ボックス

開いた側桁と閉じた側桁

1. 階段を選択し、タイプを編集
2. タイププロパティダイアログボックスで、右側の桁を(開いた)中桁にする。
3. 右側面オフセットを100に。
4. 同様に、左側の桁、左側面オフセットに同じ値を設定しOK。

3Dビューでなにが変更されたかよく観察してください。閉じた、開いたというのは、踏み板の両側がふさがっているかいないかを意味しています。

側桁のプロパティ

側桁のタイププロパティの値がどのような意味があるのかを確認してみましょう。

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 表示＞作成＞断面
3. 階段の下側の点→上側の点とクリックし断面ビューを作成
4. 断面線を選択して右クリック＞ビューに移動
5. 踊り場付近を拡大する。
6. 階段をマウスオーバーしてハイライトし、TABキーを押して側桁がハイライトされたらクリックして選択
7. タイプを編集
8. 階段経路構造の奥行の値を300にして適用し、どの部分が変わったのかを確認する。確認したら値を150にして適用
9. 踊り場構造の奥行の値を200にして適用し、どの部分が変わったのかを確認する。
10. 奥行合計の値を200にして適用し、どの部分が変わったのかを確認する。
11. 奥行合計の値を400にしてOK。

蹴込板の非表示

1. 階段を選択し、タイプを編集
2. 階段経路のタイプの[…]をクリック
3. 複製ボタンをおして、「踏み板50mm蹴上なし蹴込30mm」というタイプを作成しOK
4. 段鼻の長さ（=蹴込み)を30、蹴上げと斜めのチェックを外し、OK→OK。

3Dビューで蹴込板がなくなっていることを確認します。

2. 避難階段のタイプ作成

プロパティの意味が大体飲み込めたところで一般的な鉄骨避難階段を作成してみます。タイプを作成するところから始めます。

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞1FL
2. 南棟西側の階段室付近を拡大
3. 建築タブ＞階段パネル＞階段
4. タイプを編集→複製　で　R200D250W1200　と名前をつけてＯＫ。
5. 蹴上げの最大高を200、最少踏み面奥行を250、最少階段経路幅を1200。
6. 階段経路のタイプの[…]をクリック
7. 複製ボタンを押して　踏み板45mm蹴上12mm蹴込30mm　と名前をつけてOK。
8. 踏み板の厚さを45、段鼻の長さを30、蹴上げを✔、斜めを✔、蹴込み板厚を12、OK。
9. 右側の桁と左側の桁を(閉じた)側桁とし、右側の桁のタイプの[…]
10. 複製ボタンを押して 300x12 と名前を付けてOK。
11. 階段経路の構造の奥行を50、踊り場の構造の奥行を225、奥行合計を300、幅を12に設定しOK。
12. 左側の桁のタイプを 300x12 に設定しOK。

3. 避難階段のインスタンス作成

階段は壁の内面から経路の端部まで25mmとって作成します。

1. オプションバーの配置基準線を経路：右、オフセットを25、実際の経路幅を1250。
2. プロパティウィンドウで指定の蹴上げ数を20に。
3. 階段室左側の壁のやや上のほうをクリックし、下向きにマウスを移動して、10蹴上げが作成されました 10継続中と出たらクリック。
4. 作成した壁の上から二番目の蹴上げ線と、右側の壁上の線の交点をクリック。
5. 全ての蹴上げを描き終わるところでクリック
6. 左側の階段経路と右側の階段経路を選択し、修正パネル＞移動
7. 任意の点を移動基点としてクリックし、上方に100mm移動してクリック。
8. 注釈タブ＞寸法パネル＞平行寸法
9. 踊り場の下側と通芯Y1との間に寸法を作成
10. 選択パネル＞修正
11. 階段の経路と踊り場をすべて選択し、オプションバーの寸法をオンにするをクリック
12. 作成した寸法の値を300にする。
13. ツールパネル＞手摺
14. なしを選択してOK。
15. モードパネル＞✔
16. 作成した階段を選択して、表示パネル＞検索ボックス
17. クリップボードパネル＞クリップボードにコピー
18. クリップボードパネル＞貼り付け▼＞選択したレベルに位置合わせ
19. 2FLを選択してOK。

4. レベル側の踊り場の作成

階段の途中だけではなく、レベル側にも踊り場を作成します。（この機能は2017ではまだ不完全ですが、2018では機能が改訂されています。）

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 1FL～2FLの階段を選択し、編集パネル＞階段を編集
3. コンポーネントパネル＞踊り場
4. 描画パネル＞スケッチを作成
5. 描画パネル＞選択
6. 1FL～2FLの階段の最後の段鼻線と、2FL～3FLの階段の最初の段鼻線を選択
7. オプションバーのオフセットの値を25
8. 左右と上の壁の階段室側の面を選択
9. 修正パネル＞コーナーへトリムで丁寧にコーナーを作る
10. 描画パネル＞線分
11. 1FL～2FLの階段の最後の段鼻の左側の端点から、上に100、右に450、2FL～3FLの階段の最初の段鼻の線の右端、とクリックして閉じる
12. モードパネル＞✔
13. 作成した踊り場を選択して、表示パネル＞検索ボックス
14. 2FL～3FLの階段側の桁を選択して削除
15. モードパネル＞✔

5. 階段手摺の作成

階段の内側の手摺を作成します

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 建築タブ＞階段＞手摺▼＞ホストに配置
3. タイプセレクタで手摺900mmパイプを選択
4. 位置パネル＞側面ささら桁
5. 1FL～2FLの階段（右側の経路を選択するとよい）を選択
6. モードパネル＞パスを編集
7. 内側のスケッチラインを残して削除
8. 左たてのスケッチラインの上を選択し、長さを100になるまで下側の端点を上方へドラッグする。
9. モードパネル＞✔
10. 表示パネル＞選択ボックス

この状態ではササラの上に手摺が乗っています。この手摺の位置をササラの外側に移動します。

1. 手摺が選択されていることを確認（選択されていない場合は手摺を選択）
2. プロパティウィンドウのパスからのオフセットの値を-24.5に

【解説：なぜ-24.5?】

手摺を選択してスケッチを編集すればわかりますが、スケッチラインはササラの内側（階段経路側）になっています。このスケッチラインから外側にササラの幅12と手摺子の直径25mmの半分を足して 12+(25÷2)=24.5、外側なので-24.5を設定しています。

保存

1. R＞名前を付けて保存＞プロジェクト
2. 「My演習14.rvt」として適切なフォルダに保存します。

各プロジェクトごとに練習用のファイルをダウンロードできます。保存は必須ではありません。期限切れの体験版でも練習を続けることができます。
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