基本モデリング演習13 基本の階段モデリング

学習項目

• 開口と垂れ壁
• コンポーネントによる階段
• 階段モデリングの基本

コンポーネント階段の練習です。

準備

ここから練習用ファイルをダウンロードして開いてください。このファイルは前回のファイルにもう二つトップライトを追加したものです。

演習

1. 天井・床開口の作成

ロビーに「鉄砲階段」を作成します。まずは天井と床に開口を作成し、その間を垂れ壁でふさぎます。基本的にはトップライトと同じ手順です。

開口部の作成

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 建築タブ＞開口部パネル＞シャフト
3. プロパティウィンドウで下部の拘束を1FL、基準レベルからのオフセットを2700、上部の拘束を3FL
4. 描画パネル＞長方形
5. X3-Y7の交点とX4-Y8の交点をクリックして矩形のスケッチラインを描画
6. 修正パネル＞オフセット
7. オプションバーで数値、オフセットを2000、コピーのチェックを外す
8. 左右の垂直線を内側にオフセット
9. オプションバーでオフセットを1300
10. 上の水平線を上にオフセット
11. オプションバーでオフセットを350
12. 下の水平線を上にオフセット
13. モードパネル＞✔
14. 選択パネル＞修正

垂れ壁の作成

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞天井伏図＞1FL
2. 建築タブ＞ビルドパネル＞壁
3. 描画パネル＞長方形
4. オプションバーで「見上げ」「2FL」「仕上げ面：外部」
5. タイプセレクタで「垂れ壁」
6. 開口部の左上角をクリック→壁が内側を向いていたらスペースバーで反転→右下角をクリック
7. 選択パネル＞修正
8. 作成した４つの壁を選択
9. 表示パネル＞選択ボックス
10. 壁を修正パネル＞アタッチ(上部/下部)
11. 2FLの床を選択
12. 壁を修正パネル＞アタッチ(上部/下部)
13. オプションバーで下部をチェックして、1FLの天井を選択
14. 選択パネル＞修正
15. 3Dビューの切断ボックスを選択
16. 上部の形状ハンドルをドラッグして、3FLの床が見えるようにする
17. 選択パネル＞修正
18. 作成した垂れ壁の一つにマウスオーバーしてハイライト、[TAB]を押して４つの垂れ壁がハイライトされたらクリックして選択。
19. クリップボードパネル＞コピー
20. クリップボードパネル＞貼り付け▼＞選択したレベルに位置合わせ（二つあるので上のほうを選ぶ）
21. レベルを選択ダイアログボックスで「2FL」を選択しOK
22. 壁を修正パネル＞アタッチ(上部/下部)
23. 3FLの床を選択
24. 壁を修正パネル＞アタッチ(上部/下部)
25. オプションバーで下部をチェックして、2FLの天井を選択
26. 選択パネル＞修正

以上で開口部は完成です。

2. コンポーネント階段の作成

次に１階から2階へ至る階段を作成します。

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞1FL
2. ビューのプロパティで下敷き参照図グループの範囲：基準レベルを1FL、下敷き参照図の方向を見上げる（平面図に天井伏図を重ねた状態にする）
3. 建築タブ＞階段パネル＞階段
4. タイプセレクタで、システムファミリ組み立て階段：180 mm 最大蹴上げ板 275 mm 踏み板　が選択されていることを確認
5. オプションバーで実際の経路幅を1200 に設定。
6. プロパティウィンドウで指定の蹴上数が22、実際の踏み面奥行が275であることを確認。
7. 天井開口上側のエッジの中点をクリック
8. 下方へカーソルを移動しながら、11蹴上げが作成されました １１継続中 と表示されたらクリック
9. 延長線と表示されている状態でやや下方へカーソルを移動してクリック
10. 11蹴上げが作成されました 0継続中 と出たらクリック
11. 番号1～11の階段を選択し　修正＞移動　で段鼻の一つを移動基点としてクリックし、もう一段上の段鼻を移動先としてクリック
12. 12～22の階段を選択し、　修正＞移動　で22の蹴上線上を移動基点として選択し、天井開口の下側の線を移動先としてクリック
13. モードパネル＞✔

少しごちゃごちゃして見にくいので、表示を整理します。

1. 表示タブ＞グラフィックスパネル＞表示/グラフィックス
2. 手摺カテゴリの＋をクリックして展開
3. ＜の上＞がついているサブカテゴリのチェックを外す
4. 階段カテゴリの＋をクリックして展開
5. 桁＜の上＞、段鼻線＜の上＞、蹴上げ線、蹴上げ線＜の上＞のサブカテゴリのチェックを外す
6. ＯＫ

2FLのビューも表示を調整します。

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 階段矢印を選択し、タイプセレクタから固定されたうえ方向：標準を選択
3. 表示タブ＞グラフィックス＞表示/グラフィックス
4. 手摺カテゴリの＋をクリックして展開
5. ＜の上＞がついているサブカテゴリのチェックを外す
6. 階段カテゴリの＋をクリックして展開
7. 桁＜の上＞、段鼻線＜の上＞、蹴上げ線、蹴上げ線＜の上＞のサブカテゴリのチェックを外す
8. ＯＫ

3Dビューで確認します。

1. 階段を選択し　表示パネル＞検索ボックス
2. 切断ボックスを広げて見え方を調整

3. ステップの調整

階段の一番上のステップは2FLの床に食い込んでいます。最後に踏み板を加えて修正します。

1. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞2FL
2. 階段を選択し、編集パネル＞階段を編集
3. 12～22の階段を選択し、プロパティウィンドウの蹴上げで終了のチェックを外す
4. 階段の●を下方にドラッグして１段追加
5. 修正パネル＞移動　で追加した階段の段鼻が天井開口に合うように移動
6. 表示パネル＞検索ボックス　で3Dビューを表示
7. 表示タブ＞ウィンドウパネル＞非表示を閉じる　で3Dビュー以外のビューを閉じる

ササラが飛び出しているので、ササラの高さを調整します。

1. CTRLキーを押しながら両側のササラを選択
2. プロパティウィンドウで上の桁をトリムをレベルにそろえるを選択
3. モードパネル＞✔

4. 2FLへコピー

階段を2FLへコピーして、調整します。

1. 3Dビューで、切断ボックスを調整して上のレベルが見えるようにする。
2. プロジェクトブラウザ＞ビュー＞平面図＞3FL
3. 表示タブ＞ウィンドウパネル＞タイル　で3FLのビューと3Dビューを並べて表示する。
4. 階段を選択し、クリップボードパネル＞クリップボードにコピー
5. クリップボードパネル＞貼り付け▼＞選択したレベルに位置合わせ(上)
6. 2FLを選択してOK

階段の登り初めの位置を調整します。作業は平面ビューで行いますが、3Dビューでどのように階段が変化するかよく注意して作業を進めてください。

1. 3FLをアクティブにし、階段を選択
2. 編集パネル＞階段を編集
3. １～11の階段を選択し、プロパティウィンドウの蹴上げを付けて開始のチェックを外す。
4. １段目に表示されている▲を上方にドラッグして１段追加
5. プロパティウィンドウで踏み面の基準面より下に延長を-250
6. 12～21の階段を選択し、２２段目の●を下にドラッグして１段追加
7. モードパネル＞✔

保存

1. R＞名前を付けて保存＞プロジェクト
2. 「My演習13.rvt」として適切なフォルダに保存します。

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